【開発記 第5回】ついにリリースへ!12人の壁とAndroid 15の荒波を越えて
「アプリが完成した!あとは公開ボタンを押すだけだ」 ……かつてはそうでした。しかし現在のGoogle Playストアでの個人開発は、そこからが本当の戦いの始まりです。
最終回となる今回は、ストア公開の最大の障壁となった「20人のテスター」集めと、最新OSへの対応という、リリース直前の奮闘記をお届けします。
1. 「12人の壁」をどう突破するか?
現在、個人のデベロッパーアカウントでアプリを公開するには、**「12人以上のテスターに14日間連続でクローズドテストに参加してもらう」**という厳しい要件があります。
家族や友人に頼むだけでは到底足りないこの人数。私が活用したのは、Discordコミュニティの**「Androidクローズドテスト攻略組」**です。
- コミュニティの力: ここには同じ志を持つ個人開発者が集まっており、お互いのアプリをテストし合う文化があります。
- 相互扶助の精神: 自分のアプリをテストしてもらう代わりに、私も他の開発者のアプリを触り、フィードバックを送る。この繋がりのおかげで、無事に要件をクリアすることができました。
2. Android 15 の最新仕様への対応
テストと並行して進めたのが、最新のAndroid 15 (SDK 35) への対応です。審査を通過し、末長く使ってもらうためには避けて通れない道でした。
特に苦労したのが以下の3点です。
- エッジ ツー エッジ(Edge-to-Edge)の強制化: 画面がステータスバーの裏まで広がる仕様への対応です。Composeの
Scaffoldを活用し、enableEdgeToEdge()を呼び出すことで、コンテンツがシステムバーと重ならないようミリ単位で調整しました。 - 16 KB ページサイズのサポート: 将来のデバイスを見据えたネイティブライブラリのアライメント対応。ビルド設定を見直し、最新のAGP(Android Gradle Plugin)へアップデートすることで解決しました。
- 非推奨APIの整理: 古いウィンドウ制御のコードを刷新し、Android 15でも警告が出ないクリーンなコードへとリファクタリングしました。
3. リリースして見えてきた景色
クローズドテスト中、テスターの方々から「この商品の判定がもう少し詳しく知りたい」「この画面の反応を速くしてほしい」といった、自分一人では気づけなかった貴重なフィードバックを数多くいただきました。
これらを一つずつ反映していく過程で、Glu-Suppoは単なる「自分のためのツール」から、**「誰かの役に立つプロダクト」**へと進化していったのだと感じています。
📸 Glu-Suppo をダウンロード
カメラをかざすだけで、あなたの食の安心をサポートします。
最後に
全5回にわたってお届けしてきた『Glu-Suppo』の開発記も、これで完結です。
「アレルギーを持つ方の買い物を、もっと自由に、もっと楽しくしたい」
その一心で、Kotlin、Go、そしてGeminiという最新技術を注ぎ込んできました。このアプリが、誰かの毎日の安心に繋がれば、これ以上の喜びはありません。
これからもユーザーの声を聴きながら、さらなるアップデートを続けていきます。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!





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